今度こそ倒産、さらば三菱自動車!
すでに皆さんご存知のことと思うが、
あの三菱がまたやらかした。
今度は 燃費不正 だ。
詳細は後述するが、
今度こそ倒産 だと
俺様は思っている。
以前、相次ぐリコール隠し問題で
大きく信頼を失った三菱自動車は、
倒産寸前に追い込まれた時期もあったが、
そこは名門「三菱グループ」。
グループ各社の強力な支援により、
何とか倒産を免れた。
世間がどう見てるかは知らないが、
俺様個人としては、
その後の三菱は車種を絞り込んだりして、
以前にも増して弱小感の漂うメーカーに
なったものの、地道に少しずつ信頼を
回復させつつあり、
今もまだその道の半ばだったと思う。
そんな状況下の三菱自動車だけに、
今回の不祥事はかなり痛い。
「これでまた『ふりだし』に戻った」
と言って間違いないだろう。
いや、ふりだしどころか、
「またか!」
という裏切り行為だけに、
以前よりマイナスになったかもしれない。
三菱自動車が倒産すると思うワケ
しかし、
なんだかんだ言っても
天下の三菱グループ様だ。
「さすがに倒産することはないだろう」
と思っている人も多いだろうと思う。
でも俺様は、
三菱自動車は今度こそ倒産する
と思っている。
その理由を以下に説明させて頂く。
理由その1:補償の範囲がデカい
まず、燃費性能を不正に表示していたことで、
エコカー減税の追加納税分の負担が生じる。
三菱のクルマは燃費性能が悪く、
今回おこなった不正によって
かろうじてエコカー減税の軽減基準を
クリアしたクルマがほとんどだという。
そのため、不正による燃費性能の
水増し分をを差し引くと、
ほとんどの車種で基準をクリアできず、
エコカー減税の追加納税分だけでも
100億円を超える可能性があるらしい。
(ソース)
http://mainichi.jp/articles/20160423/ddm/002/020/064000c
さらには、
燃費性能を信じて購入した顧客に対し、
余分にかかったガソリン代の補償
というのも検討されているようだ。
そうは言っても、燃費なんて
乗り方によっても変わるものだし、
ガソリン代をどういった基準で補償するのか、
具体的な補償内容の決定は難しそうだ。
仮に補償するとなれば
それはそれで相当な金額になるはずで、
上記ソースの記事では
「数百億円規模になる見通し」
とのことだ。
いや、
ガソリン代の補償だけで済めば
まだマシなほうかもしれない。
今回の燃費不正の影響で、
中古車市場での相場下落は
避けられないと予想されるだけに、
最悪の場合、車両の買い取りを
要求されてもおかしくない。
理由その2:日産への補償と関係悪化
ご存知かとは思うが、
三菱は日産に軽自動車を供給している。
日産で言うところの
「デイズ」、「デイズルークス」がそれだ。
これが燃費不正の対象車だったため、
日産はこれらの軽自動車の販売を停止。
販売店からはカタログも展示車も
撤去されている状況だ。
こうなると、
当然ながら日産に対する
補償も必要となってくる。
そして今後を考えたとき、
日産が再び三菱から軽自動車の
供給を受けるとは考えにくい。
協業の見直しはもちろんのこと、
解消に発展する可能性もある。
(ソース)
http://www.sankei.com/economy/news/160422/ecn1604220004-n1.html
もし解消となった場合、
三菱は日産ディーラーという
強力な販売網を失うことになる。
ただでさえ信用失墜で
今後の販売苦戦は必至なのに、
販売網まで減ってしまうとなれば
泣きっ面に蜂である。
理由その3:顧客も販売店も怒り心頭!
販売店に言っても仕方がないとはいえ、
すでに顧客からは販売店に苦情も寄せられており、
共に信頼回復に向けて頑張ってきた販売店も
メーカーに対して憤っている。
(ソース)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160421-OYT1T50056.html
まぁそりゃそうだろう。
販売店にしてみれば、
詐欺商品を詐欺商品とは知らずに
一生懸命売っていたのだから、
犯罪の片棒を担がされたようなものだ。
度重なるリコール隠しで失った信用を
ようやく少しずつ回復しつつあったのに、
そのコツコツと積み上げてきた石を
一瞬にして崩されたのだから、
その怒りは、もう怒りを通り越して
「失望」へと変わっているかもしれない。
もし倒産させずに再建を試みる場合、
販売店の協力は必要不可欠なわけだが、
こんなことをしていて再びモチベーションを
上げろと言われても、もう無理だろう。
それに顧客だって、
よほどの「ドM」でない限り
こんな体質の企業の怪しいクルマを
わざわざ選ばないだろう。
補償で金が出て行くばかりで、
今後の収入が超激減するのは
目に見えている。
収入が増えなければ、
従業員の給料も増やせない。
まさにドロ舟だ。
「ここが辞め時」
とばかりに、会社を去る社員も
かなり出てくるのではないだろうか?
残念ながら、
ドロ舟にしがみつく社員より、
辞めていく社員の方が優秀だったりする。
全体のモチベーションは下がり、
優秀な社員もどっかに行った。
というようなことになれば、
もはや競争力を維持することは難しいだろう。
理由その4:ランエボは消滅、パジェロは凍結
三菱車と言えば、俺様世代では
「ランエボ」、「パジェロ」が
三菱を代表する巨頭だった。
しかし、
ランエボはすでに最終モデルがリリースされ、
終焉を迎えている。
(参考)
ランエボ ファイナルエディション初公開!予約も開始
パジェロも現在、開発は凍結の状態だ。
(参考)
三菱パジェロ、開発は中止ではなく「凍結」
弱小メーカーなら弱小らしく、
少ない車種数でも強烈な個性を持つモデルで
顧客を引きつける必要があるが、
今やそれも失っている状態なのだ。
クルマの突出した性能・個性に惚れ込み、
「燃費がどうした!
そんなもんどうでもええぞ!」
と言って選んでもらえるような車種は、
今の三菱には無いのだ。
そんな状況下での燃費不正。
こんな状況になってしまっては、
新型パジェロの開発を加速させようにも
開発資金も捻出できないだろう。
まさに八方塞がりだ。
今後の再建が容易でないことは、
言うまでもなく想像にたやすい。
理由その5:「救う価値」が無い
以上で述べてきた通り、
「またしても」の不正行為により
一夜にして信用はドン底の状態であり、
もし支援を受けて会社を存続させたとしても、
今後の信用回復への道のりは
これまで以上に厳しいものになることは明白。
そもそも、
過去にあれだけ痛い思いをして
企業体質の改善に努めてきたのに、
いまだこんな状況ということで、
「もはや改善は不可能ではないか」
と言われても仕方のない状況。
それに、仮に存続させるのであれば、
不正をしなくても他社と互角か、
あるいはそれ以上のレベルの
競争力がなければ、
結局は復活することもできない。
今の三菱自動車に、
それだけの技術力はあるのだろうか?
仮に「ある」としても、
不正なしで燃費性能を良くするには
それなりのコストがかかるだろうから、
それは利益率の低下に直結する話だ。
不正によって5~10%も燃費性能が
水増しされていたそうであるから、
不正なしで純粋に改善しようとすると
かなり厳しい話であることは間違いない。
もちろん、
そんな燃費性能を実現する技術力など、
現時点では「無い」のかもしれない。
目玉の超売れ筋商品があるわけでもなく、
現時点でも他社と比べれば完全に負け組なのに、
この状況からさらに状況が悪化するとなると
勝算など微塵も見い出せない。
それどころか、
ここまで消費者と販売店を裏切り続けた会社が、
再び信用を取り戻せる日が来るのかどうか、
それすらビミョーである。
実際、今回の不正を受けて、
「もう完全に見放した」
という声も聞かれる。
少なくとも、
俺様は完全に見放した。
はたしてこんな会社を、
大金投じて救う価値があるだろうか?
まぁ普通に考えて、
答えは「無い」、だろう。
以上の理由により、俺様は、
三菱自動車は今度こそ倒産する
と思うわけだ。
淘汰されるべき時が来た
なにしろ古い体質の三菱グループ。
グループの意地とプライドをかけて、
この期に及んでもまだ倒産せずに
三菱自動車は存続するかもしれない。
でも、倒産しなければおかしい、
倒産しなければならない会社であることは、
今回の件ではっきりしたと思う。
競争は勝者と敗者を生む。
今のクルマ業界を勝者と敗者に分けれるとすれば、
トヨタだけが勝者で、あとは敗者だろう。
しかし、
敗者のメーカーも、まだまだ戦える敗者だ。
スバルなどはアメリカで売れすぎて、
生産が追いつかないぐらいだし、
マツダはスカイアクティブで復活し、
特にクリーンディーゼルでは
突出した最強の存在となった。
スズキやダイハツは軽・小型車に特化し、
その筋での存在感はもはや不動。
特にスズキは新型アルトやイグニスなど、
注目度の高い新型車のリリースで
盛り上がっている。
敗者は敗者なりの戦い方で、
トヨタには無い魅力で
勝負をしているのだ。
そういう意味では
敗者と呼ぶのは失礼であり、
「あくまでも戦いの半ば、
まだ負けたわけではない!」
といったところかもしれない。
しかし、三菱自動車だけは違う。
完全に「敗者」になった、
俺様はそう思う。
今年の2月におこなわれた会見では、
今後SUVラインナップの強化や電動化への注力など、
社長の口から新型車の投入計画が語られていたが、
今回の問題でそれらも展望が見えなくなった。
いま、クルマはその動力の構成において
激動の時代に突入しており、
ダウンサイジングターボ、クリーンディーゼル、
ハイブリッド、プラグインハイブリッド、
EV、燃料電池車などなど、
さまざまな動力が混在し開発競争が激化。
開発には莫大な資金も必要で、
お金や人など、開発リソースを
どこに集中させていくかという点も
今後の競争において重要な決断だ。
しかし、自らの不正により、
再び窮地に追い込まれた三菱自動車。
今回の不正による補償などで
多額の出費が避けられないため、
開発にかけられるリソースも
他社に比べて少なくならざるを得ず、
競争力のある新型車を開発できるかどうかすら
そもそも怪しい。
もし仮に、お金も人もかけて
頑張って新型車を開発したとしても、
信用失墜のため恐らくほぼ売れないだろう。
というわけで、
ついに完全に敗者となった三菱自動車。
いよいよ「淘汰」されるべき時が来た、
そういうことなのだろう。
潔く消えてもらいたい。
しかし、
「消え方」もまた重要だ。
ここは1つ、
「消え方」でもって、
三菱としての最後の意地を見せてもらいたい。
消費者に対する最大限の誠意という形で。
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三菱車、補償はどうなる?過去オーナーは?
★重要なお知らせ!
当ブログは2018.9.30をもちまして、
「新・辛口クルマ批評」に移転しました。
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★目次リンク
→ 試乗記の目次
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30代以上のサラリーマンの方へ。
俺様は動き出しました。あなたもそろそろ。(-_-)
→ クルマが好きだから、そろそろ人生の軌道修正
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