【試乗記】 スバル インプレッサ G4 2.0i-S EyeSight

試乗車の概要
車名 | インプレッサ G4 |
グレード | 2.0i-S EyeSight |
駆動方式 | AWD |
トランスミッション | CVT |
装着タイヤ | ヨコハマタイヤ ADVAN Sport V105 (225/40R18) |
型式 | DBA-GK7 |
排気量 | 2.0リッター(自然吸気) |
最高出力 | 154ps/6000rpm |
最大トルク | 20.0kgf・m/4000rpm |
車両重量 | 1400kg |
車両本体価格 | 259万2000円(税込) |
試乗日 | 2017年1月21日 |
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2016年10月にフルモデルチェンジされた
スバルのインプレッサに試乗した。
すでにハッチバックである「スポーツ」の
中間グレード「2.0i-L EyeSight」に試乗済みだが、
今回はセダンタイプの「G4」、グレードは
最上位グレードの「2.0i-S EyeSight」への試乗。
俺様としては、装備等を考えると
今回試乗した最上位グレードの
「2.0i-S EyeSight」が有力な愛車候補なのだが、
このグレードではホイールが18インチとなるため、
特に乗り心地への影響が気になるところ。
なので、
今回の試乗は乗り心地のチェックが
主な目的である。
ただ、試乗車はAWDモデルしかなく、
俺様の希望のFFモデルが無かった。
そこが乗り味の違いに影響する可能性はあるが、
とりあえず18インチによる乗り心地への影響は
AWDでも傾向は同じだろうから、
およそ「俺様の許容レベルかどうか」の
確認ぐらいは可能だろうということで、
今回の試乗となった。
以下に、率直なインプレッションを述べる。
●関連記事
・スバル インプレッサ モデルチェンジ情報
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・アクセラ VS インプレッサ(デザイン編)
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・【試乗記】 スバル インプレッサ G4 2.0i EyeSight
試乗インプレッション
【注意!】当ブログの試乗記の見方について
動力性能・・・★★★☆☆
前回試乗した「2.0i-L EyeSight」は
17インチホイールを履いたFFだったが、
今回は18インチのAWDモデルということで、
車両重量が80kg重くなる。
しかし、
発進の挙動や発進後の加速フィールなど、
特に明確な差というのは感じなかった。
また、
いつもの急坂での急加速においても、
前回のFFモデルと同様の加速フィールで、
特に問題はなかった。
俺様には充分な加速力だ。
というわけで、
動力性能的には、18インチ化とAWD化による
マイナス面の影響は感じられず、
とりあえず「動」に関するフィーリングは
前回試乗した「2.0i-L EyeSight」と
ほぼ同等の印象。
「AWDは重いし、FFより反応が鈍くなったりするかも」
などと勝手にイメージしていたが、
まったくそんなことはなかった。
(参考)
【試乗記】 スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight
一方、
「止まる」側のフィーリングには少々差があり、
今回のほうがブレーキの効きが強いと感じた。
少し踏んだだけで結構効くので、
止まり際とかはホントにビミョーに
踏み加減を繊細にコントロールしないと
カックンになりやすい。
出来ればこのへんは、もうちょっと
細かいコントロールがしやすいよう、
ブレーキペダルの踏み込み量と効き具合の特性を
なだらかな特性にしてもらえるとありがたい。
まぁでも、
試乗の時間内で慣れたというか、
コツを掴むことができたので、
許容できるレベルの話ではあるが。
ちなみに、あらためてスペック表で
ブレーキの項目を確認してみたところ、
「2.0i-L EyeSight」のフロントブレーキは
15インチの2ポットであるのに対し、
「2.0i-S EyeSight」のフロントブレーキは
16インチの2ポットとのこと。
この差がフィーリングの差に出たのかもね。
あと、
前回の試乗では試さなかった、
SI-DRIVEの「S」モードも
ちょっと試してみた。
まぁスバルのSI-DRIVEに関しては、
他車種で試しておよそどんな感じかは
予測がついていたのだが、
まさにその予測通りの挙動だった。
その挙動とはつまり、
「S」モードにすることで
アクセルワークに対する加速レスポンスが
鋭くなるというもの。
絶対的パワーが上がるわけではないので
加速力そのものが上がるわけではないが、
よりキビキビとした走りを楽しめる。
それでいて、
他社のクルマでよくありがちな、
スポーツモードにしただけで
普通に流していても2千回転以上で
スタンバって走るということもなく、
実に自然に使えるスポーツモードだ。
しかし最近のクルマは、
NAの2.0リッターでもよく走るよな。(^^)
昔、NAの2.5リッターを積んだ
日産のセドリックに乗っていた時期があり、
そのスペックは
最高出力 210ps/6400rpm
最大トルク 27.0kgf・m/4400rpm
だったのだが、
そのセドリックよりも今回のインプレッサ
のほうが全然よく走るモン。(^o^;
(参考)
【試乗記 番外編】 日産 セドリック 250LV
エンジンの進化と、
その性能を余さず引き出すための
トランスミッションの進化が
体感性能を高めているのだろう。
こうしてあらためて振り返ってみると、
確かな技術の進歩を感じる。
乗り心地・・・★★★★☆
うーーーん、素晴らしいぞ!
まさか18インチでもここまでなめらかとは!
足がよく動いてるのが非常によくわかる。
前回の17インチでも感じたその感触と
同様の感触だ。
(参考)
【試乗記】 スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight
あえてビミョーな差を挙げるならば、
これだけなめらかな感触であるにもかかわらず、
ちゃんと硬質なしっかり感が絶妙なバランスで
同居していることを、18インチのほうが
より感じやすいところだろうか。
そして、
今回の試乗で新たに気付いたこと。
これは18インチの影響なのか、
それともタイヤ銘柄の違いによる影響なのか、
はたまたFFとAWDの違いによるものなのか、
そこは素人の俺様にはわからないのだが、
ステアリングインフォメーションが濃い!(^o^)
ハンドルを切ったときの重厚な手ごたえと、
日常使いの乗用車として適切とも言えるレベルに
インフォメーションを丸めながらも
路面変化の状況を的確かつ繊細に伝えてくる
ステアフィール、これは絶妙と言えるレベルだ!
現在の俺様の愛車である
「BMW 420iグランクーペ」は、
濃厚なステアフィールが魅力の1つのクルマだが、
そのフィールがスポーティーで楽しい反面、
日常使いとしてはそのフィールが濃すぎて
ウザいと感じる人もいるかもしれない。
でも、
今回乗った「2.0i-S EyeSight」のステアフィールは、
スポーティーさを求める人に対しても
意識すればかなり細かいところまで把握できる
充分なインフォメーションを伝えてくるし、
日常使いの人に対しては特に意識しなければ
気にならないレベルのインフォメーションレベルに
収まっている。
このステアフィールはポイント高いね!(^^)
同クラス他車との比較においても、
確実にリードしていると言っていいだろう。
しかしまさかこのクラスのクルマで、
こんな素晴らしいフィーリングを
感じられるとは思ってもみなかった。
こんなことが出来るのも、
新世代プラットフォームのSGPによる
しっかりとした骨格があるからこそだろう。
そうでなければ、
あんな細かいインフォメーションは
どこかで丸まって消されてしまうに違いない。
って、ベタ誉めしたけど、
俺様がこのクルマを買うとしたらFFモデルなので、
このステアフィールがAWDによるもので
なければいいんだけど。。。(^_^;
まぁ普通に考えれば、
ステアリングと関係のある前輪は
FFモデルでも駆動されているわけだから、
AWDが関係しているはずはないと思うのだが、
車両重量の違いによる荷重の差が
ステアフィールに影響を与えている可能性は
ゼロとは言い切れない面もあるだろう。
この絶妙なステアフィールが18インチによる
恩恵であることを願うばかりだ。(^o^;
居住性・・・★★★☆☆
今回は最上位グレードの「2.0i-S EyeSight」
ということで、運転席助手席ともに
パワーシートが標準装備となる。
そのため、
より細かくドラポジが合わせられる分、
「2.0i-L EyeSight」よりも居住性は良いが、
でもまぁ、★の数に差をつけるほどの
大きな差ではない。
(参考)
【試乗記】 スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight
逆に後席に関しては、
頭上のスペースにあまり余裕がなく、
頭とルーフの間に手のひらが入る程度の
余裕しかなかった。
前回乗ったのはハッチバックの「スポーツ」
だったのだが、その時は頭上とルーフの間に
縦にした拳が入るぐらいの余裕があった。
一方、
今回試乗したのはセダンの「G4」なわけだが、
どうやら後席の頭上スペースは
「スポーツ」より「G4」のほうが狭いようだ。
てっきり同じかと思ってたのだが、
実際に乗ってみるとけっこう差がある。
後席のスペースにこだわる人は要チェックだ。
静粛性・・・★★★★☆
前回試乗した「2.0i-L EyeSight」とほぼ同じ。
スポーツタイヤを履いている分、
多少はうるさくなったりするのかと思っていたが、
そんなこともなかった。
(参考)
【試乗記】 スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight
内装質感・・・★★★☆☆
前回試乗した「2.0i-L EyeSight」と同じ。
(参考)
【試乗記】 スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight
装備・・・★★★☆☆
最上位グレードということで、
標準装備はそれなりに充実する。
まず大きいところでは、
ステアリング連動、いわゆるAFS機能の付いた
LEDヘッドランプが標準装備。
そして、
運転席と助手席ともに8Wayのパワーシートだ。
前回試乗した「2.0i-L EyeSight」では、
パワーシートをオプションで付けようとすると
本革シートとセットになってしまうため、
割高になってしまうのだが、
その点、今回の「2.0i-S EyeSight」では
ファブリックのシートの状態で
パワーシートとなるため、
無駄な出費を強いられないところがいい。(^_^)
というわけで、
「2.0i-L EyeSight」では2つ★だったが、
今回は3つ★評価とさせて頂く。
残念なのは、
後方に対する安全支援装備や、
自動でハイビームに切り換えるハイビームアシスト
などの機能については、
最上位のこのグレードでもオプション扱いな点。
装備については毎度思うことだが、
歩行者保護エアバッグを標準装備するより先に、
後方への安全支援とハイビームアシストを
むしろ優先的に標準装備すべきだろう。
歩行者保護は「最後の砦」のはず。
なぜドライバーへの安全支援装備より先に
歩行者保護エアバッグが標準装備されるのか、
まったく理解できないね。
「他社より一歩先行く安全性能」を
わかりやすくアピールしたいがための、
子供騙し的な卑怯な戦略としか思えない。
きっと、装備について詳しくない人が見たら、
「へぇ~、自動ブレーキだけじゃなく、
歩行者保護エアバッグまで付いてるんだ、
それってスゴいね!」
となるのだろう。笑っちゃうぜ。(^o^)
新型インプレッサは間違いなく
良いクルマではあるが、
「歩行者保護エアバッグ標準装備」、
この点だけはどうにも賛同しかねる。(-_-)
あと、全体の装備については、
アクセラ VS インプレッサ(装備編)
の中で細かく触れているので、
もし興味があればそちらも参照下さい。(^_^)
カーステ音質・・・★★★☆☆
前回の試乗で確認済み。
(参考)
【試乗記】 スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight
総評・・・★★★★☆
結論から言うけど、
これ、やっぱ「いいクルマ」ですよ。
特に今回は、ステアフィールの重厚感と
インフォメーションの細やかさという点でも
印象深かったこともあり、
このクラスのクルマとしては
明らかにライバル他車をリードする出来栄え
という印象を持った。
そして、
スバル車ヒエラルキーにおいても、
もはや完全に下克上。
「のび太スネ夫は目じゃないよ」じゃないけど、
レヴォーグ、WRXは目じゃないよ、という感じだ。
乗り味の質感という点で根本的にレベルが違う。
まぁレヴォーグとWRXは方向性が違うので、
あっちはあっちでハマる人もいるだろうけど、
「上質感」を好む俺様の嗜好としては、
新型インプレッサの方が魅力的に思える。
そして、
18インチでも優れた乗り心地ということで、
装備の差も含めて考えると、
俺様にとってのベストバイグレードは
「2.0i-S EyeSight」だということが
今回の試乗ではっきりした。
「じゃあもう俺様の次期愛車は
新型インプレッサに決まりだね!」
と思うかもしれないが、
そこはまだどうなるか何とも言えない。
まず、
新型インプレッサがライバル他車に比べて
弱い点としては、デザインがダサいこと。(^^;
特に、
いま乗ってるBMW 420iグランクーペは、
デザイン的には俺様が今まで試乗してきた
数々のクルマの中でも
最もカッコいいと思ってるので、
グランクーペからの乗り替えとなると
ビジュアル面での落差が大きすぎる。(^o^;
なので、
新型インプレッサを選択するとなった場合、
このイケてないビジュアルを何とかするために、
「エアロパーツを付けて誤魔化す」という
余計な出費が必須となる。
これにより、ライバル他車に比べて
購入価格が割高になってしまう可能性がある。
とにかく、見た目を除いて、
このクラスのクルマとしては
予想以上の素晴らしい出来栄え、
それは確か。
だが、
俺様の次期愛車になれるかどうかは、
2月2日に発売となるCX-5への試乗後に
各候補車の見積りをとって、
金銭的条件も含めた検討でどこまで頑張れるか、
そこにかかっている、といったところだ。(^_^)
→ インプレッサ関連商品
★重要なお知らせ!
当ブログは2018.9.30をもちまして、
「新・辛口クルマ批評」に移転しました。
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★庶民の方々へ忠告!
クルマの乗り替えを検討している方へ。
もしあなたにとって、
数十万円というお金が
小さなお金ではないのなら、
ディーラーの下取りに出す前に
必ず買取店の一括査定を
実行して下さい。
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俺様の経験上、業者によって
査定額に数十万円の差が
つくことはザラにあります!
ディーラーの言い値で
下取りに出したりしたら、
それこそ数十万円単位の損
をすることになりかねません。
買取店の一括査定で
最も高い値段をつけた業者に売れば、
買い替え候補のクルマだって
ワンランク上のグレードが
狙えるかもしれませんよ!
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★目次リンク
→ 試乗記の目次
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30代以上のサラリーマンの方へ。
俺様は動き出しました。あなたもそろそろ。(-_-)
→ クルマが好きだから、そろそろ人生の軌道修正
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