マツダのディーゼルがリコール、すすが・・・

マツダのディーゼルがリコールです!
しかも、
世界で約46万台の大リコール!
リコールの文書を読むと、
「煤(すす)が挟まり・・・」
という気になる記述も。。。 (^o^;
このリコールについて
俺様の見解を述べたいと思います。
マツダの屋台骨が揺らぐ!?
今や、
「マツダと言えばディーゼル」
と言ってもいいぐらい、
近年のマツダをけん引する
大きな原動力となっていた
マツダのクリーンディーゼル。
そのクリーンディーゼルが
ここへきての大規模リコール。
このリコールは、
マツダの屋台骨を揺るがすような
深刻なものなのだろうか?
まずは冷静に、
リコールの内容を確認してみよう。

(参考)
http://www2.mazda.co.jp/service/recall/705/708/709/717/716/704/105/103/004680.html
5件のリコール項目があるが、
問題の個所としては要するに、
・インジェクタ取付ナット
・燃料リターンホース
・エンジン制御プログラム
の3点のようだ。
各リコール項目の深刻度
次に、
それぞれのリコール項目について、
問題の深刻度を読み解いていくとしよう。
(1)のリコール項目について
「インジェクタ取付ナットの締結力が不適切なため、
インジェクタガスケットの面圧が
低下することがあります。
そのため、
燃焼ガスがシリンダーヘッドに吹き抜け、
エンジンオイルが炭化し、
炭化したエンジンオイルが
オイルストレーナを詰まらせ、
油圧低下により警告灯が点灯し、
そのまま使用を続けると、
エンジンが焼き付き、
最悪の場合、エンストに至るおそれがあります」
とのこと。
対策としては、
インジェクタ取付ナットを増し締めするとのこと。
まぁ問題点が、
「締結力が不適切」
ということなのだから、
適切な締結力となるよう増し締めすれば良い、
ということだろう。
というわけで、
これは大して深刻な内容でもないね。
簡単に対策できる問題だ。(^_^)
なお、この問題が原因で
油圧に異常が確認される車両については、
「エンジン内部を洗浄し、
オイルストレーナと
エンジンオイルを交換します」
とのことなので、
安心できる対処と言えるだろう。
(2)のリコール項目について
「整備作業時の燃料リターンホースの
取扱いが不明確なため、
当該ホースに係わる作業時に
交換されなかった場合、
ホース取付部のシール性低下やホース内部に
亀裂が入ることがあります。
そのため、
そのまま使用を続けると、
ホース取付部や亀裂部から
燃料が漏れるおそれがあります」
とのこと。
燃料リターンホースの取扱いについて
ちゃんとした細かい取り決めというか、
そういうのがなかったからなのか、
取り付けに関して品質が保証できない
車両があるということなんでしょうね。
対策としては、
燃料リターンホースを「改良品」と交換する
ということなので、
取り付けの品質が保証されるよう、
何らかの工夫がされたものと
交換してくれるということなのだろう。
というわけで、
これも別に大して深刻な話でもないね。(^_^)
(3)のリコール項目について
「減速時のエンジン制御が不適切なため、
気筒内圧力が低下し、
吸気バルブの閉じ力が
低くなることがあります。
そのため、
吸気バルブとバルブシート間に
煤が挟まり圧縮不良となって、
エンジン回転が不安定になるほか、
最悪の場合、エンストに至るおそれがあります」
とのこと。
「すす(煤)が挟まり・・・」
の部分が非常に気になるこの項目。(^o^;
対策としては、
制御プログラムを対策プログラムに修正します
とのこと。
まぁ、
減速時のエンジン制御が不適切なのだから、
その制御を適切にすれば
吸気バルブの閉じ力も適切となり、
問題は生じないということなのだろう。
リコールの文章内に、
すす(煤)という、
ディーゼルでは特に気になるキーワードが
含まれているだけに、
画期的なマツダのクリーンディーゼルに
致命的な欠陥があったのか!?
と一瞬心配したのだが、
そういう話ではないようだ。
ま、
エンジン制御プログラムさえ修正してもらえば、
何ら不安のないリコールと言えるだろう。
(4)のリコール項目について
「インジェクタ制御回路の電圧変化による
ノイズ対策が不適切なため、
当該回路に許容を超える電流が
流れることがあります。
そのため、
回路が損傷し短絡することで
ヒューズが切れ、燃料噴射が停止し
エンストに至るおそれがあります」
とのこと。
ノイズ対策が不適切なため、
回路が壊れる恐れがあるってことね。
じゃあノイズ対策すれば済む話やね。(^_^)
と思いきや、対策内容は、
制御プログラムを対策プログラムに修正します
とのこと。
ノイズ対策をプログラムで修正!?
ハード(回路)の問題じゃないのか!?
心配していた「すす(煤)」ではなく、
意外なところでちょっと引っかかったぞ。(^_^;
インジェクタ制御回路とやらが
どんな回路なのか知らないのだが、
オーバーシュートなど何らかのスパイク的な
ノイズが受け手側の素子の定格を超える事がある
ということだろうか?
だとしたら、
プログラムでどうやって
対策するというのだろう?
ひょっとしたら、
出力側の素子がプログラマブルなデバイスで、
出力特性を調整できるのかもしれない。
でもその場合だと、
「制御プログラムを対策プログラムに修正」
というのとは、少し話が違う気がするし・・・。
まぁでも、
プロがそういった対策でOKと
判断しているわけだから、
プログラムの修正によってノイズレベルを
許容範囲内に収められる、
ということなのだろう。
というわけで、
少し引っかかる部分が無いわけではないが、
まぁこのリコール項目も、
マツダのクリーンディーゼルを
否定するような内容ではない。
(5)のリコール項目について
「過回転制御が不適切なため、
アクセル全開等の際、
吸気経路内のブローバイガスに
含まれるオイルが燃焼室内で燃焼し、
エンジン回転が上昇することがあります。
そのため、
エンジンの潤滑が不足して焼き付き、
最悪の場合、
エンジンが破損するおそれがあります」
とのこと。
対策としては、
制御プログラムを対策プログラムに修正します
とのこと。
まぁ問題の原点が、
「過回転制御が不適切」
というところなので、
アクセルを全開にしても過回転にならないよう
適切に制御されるように修正する、
ということなんでしょうね。
これも大して深刻ではないね。
パワーなどのスペックへの影響に関しても、
そもそも「過回転」に対する制御だから
影響はないはずだ。
スペックに記載されているパワーは
当然ながら過回転時のパワーじゃないから、
当然と言えば当然だが。(^o^)
結論は、「深刻なリコールではない」だが・・・
以上、
各項目について考察してきたわけだが、
どの項目も、
「マツダのディーゼルへの信頼を
大きく揺るがすほどの
深刻なリコール内容ではない」
というのが俺様の出した結論だ。
ただ、、、
ちょっと気になったのは、
リコール対象車両の
製作期間について。
今回のリコールは、
以下の車両が対象となっている。

アクセラ、アテンザのところを見ると、
~平成29年2月1日
~平成29年2月2日
など、
つい先日まで不具合満載の車両が
製造されていたことがわかる。
これってちょっと、
どうなんだろう?
と感じるのは俺様だけだろうか?
今回のリコールが出されたのは、
平成29年2月23日。
リコールが発表されるよりも前に、
多くの問題があることはわかっていたはずだ。
実際、
新型CX-5のディーゼル車は
リコール対象に含まれていない。
全ての対策が盛り込まれた上で
製造されているからだ。
新型CX-5の製造なんて
だいぶ前(平成28年11月28日)から
開始されてるからね。
ということは、
アクセラとアテンザのディーゼルに関しては、
問題があることを承知の上で製造していた
ということになる。
メーカーにしてみれば、
問題があるのはわかっているが、
生産を止めることになれば
各販売店にも連絡しないといけないし、
そうなれば受注への影響が大きい。
それを避けるためには、
当面は問題を外に知らせないまま
販売を続けるしかない、
ということだったのではないだろうか。
「そんなことない!」と言われても、
そういう風にとらえられても仕方ない。
これでは、
直近で購入した側から見れば、
ちょっとそれは不誠実ではないか?
と言いたくなるだろう。
まぁわからんでもないよ、
リコールの対策とその対策体制が確定するまでは、
安易に不確定な情報を外に出すわけにはいかないし、
メーカーから言わせれば「しょうがない」
のかもしれない。
でも、
これだけ大規模なリコールであれば、
発表に至るまでにもうちょっといい
やり方があったんじゃないかな?
というわけで、
リコールの内容自体は、
俺様はそんなに深刻とは考えていない。
ただ、
発表に至るまでの姿勢については、
もう少し購入者の気持ちを考えた
やり方があったのではないか?
という点においては、
今後の課題として頂きたいと思う。
以上、
マツダのディーゼル
大規模リコールに対する、
俺様の見解でした! (^_^)
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当ブログは2018.9.30をもちまして、
「新・辛口クルマ批評」に移転しました。
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