【試乗記】 アウディ A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ sport - 辛口クルマ批評

俺様のYouTubeチャンネル、
karakuchikeiはこちら!→



【試乗記】 アウディ A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ sport

audi_a5_sportback_2R0_TFSI_quattro_sport.jpg

試乗車の概要


車名A5 スポーツバック
グレード2.0 TFSI クワトロ sport
駆動方式4WD
トランスミッション7速AT
装着タイヤポテンザ S001(245/40R18)
型式DBA-F5CYRL
排気量2.0リッター(ターボ)
最高出力252ps/5000-6000rpm
最大トルク37.7kgf・m/1600-4500rpm
車両重量1610kg
車両本体価格686万円(税込)
試乗日2017年6月1日

 2017年4月にフルモデルチェンジされた
アウディ A5 スポーツバックの四駆モデル、
「2.0 TFSI クワトロ sport」に試乗した。
以下に、率直なインプレッションを述べる。

●関連記事
アウディ A5 モデルチェンジ情報





試乗インプレッション


【注意!】当ブログの試乗記の見方について

動力性能・・・★★★★☆


 まずは発進の挙動チェックから。

 最新型のクルマ、ましてや
このクラスであれば当たり前だが、
ごく自然な発進の挙動だ。
安物によくありがちな
アクセルの踏み始めの部分での
過敏な反応などは全く無い。

 そして、
発進から中速域までの加速も、
昨年試乗した新型A4同様、
自然なフィーリングだ。
リニアにスムーズに加速していく。
(参考)
【試乗記】 アウディ A4 2.0 TFSI


 しかも、
そーっとアクセルを踏み込めば
エンジン音はほとんど聞こえず、
それでいて力強く加速していく。
このフィーリングはスゴくいいね!(^^)

 なので、
本来はスポーティーなイメージのクルマだが、
アクセルワークしだいで高級サルーンのような
雰囲気を味わうことができる。


 そして、
お次はいつもの急坂での動力性能チェック。

 アクセルをグッと踏み込むと、
ドンッ!と背中を突かれるような
力強さでグイグイ加速していく!
思っていた以上にパワフル!

 この感触はやはり、
低回転域から37kg以上もの最大トルクを
発揮できるエンジン特性が効いているのだろう。


 レスポンスに関しては、
アクセルを踏み込んでから加速力が発生するまで
多少のタイムラグはあるものの、
新型A4のFFモデルに試乗した時ほどには
気になるほどのタイムラグではなかった。

 FFモデルとクワトロ(4WD)では
エンジンのパワーもトルクも異なるため、
チューニングの違いによりレスポンスの素早さも
異なるのかもしれない。


 また、
トルクの立ち上がりの鋭さに関しては、
A4のFFモデルに試乗した印象と比べると
体感的にスペック以上の差を感じる。

 なので、ひょっとすると
クワトロ(4WD)の特性により、
駆動力が路面に伝わりやすいことが
トルクの鋭さを感じる要因に
結びついているのかもしれない。


 とにかく、
これだけ鋭いトルク感があれば、
ドライブセレクタ(アウディドライブセレクト)を
「ダイナミック」に切り換えれば、
相当スポーティーなドライビングを
楽しめるに違いない。

  
 以上、そんなわけで、
動力性能に関しては申し分ない。

 MAXパワーは252psということで、
それほど強大なわけではないのだが、
街乗りでのアクセルワークでは
BMW M135iと比べても劣らないぐらい
パワフルな印象だ。
(参考)
【試乗記】 BMW M135i

 なので、
印象的には5つ★を与えてもいいぐらいの
素晴らしい動力性能なのだが、
試乗での走行シーンとスペックを考慮すると
安易に5つ★を与えるわけにもいかないので、
ここでは4つ★評価とさせて頂く。

 5つ★に近い側の4つ★、
と解釈して頂いていいだろう。


乗り心地・・・★★★★☆


 今回試乗したグレードでは、
スポーツサスペンションが標準装備。

 だが、
スポーティーというほど固くもなく、
コンフォートというほど柔らかくもなく、
中性的な乗り心地、といった感じ。

 このように書くと、中途半端な感じで
印象が悪いように思われるかもしれないが、
それが全くそんなことはなく、
むしろ良い印象。


 動力性能の項目でも書いた通り、
このクルマはアクセルをそーっと踏むと
エンジン音がほとんど聞こえないほど静粛性が高く、
さながら高級サルーンのような雰囲気を醸し出す。

 そのような雰囲気を生み出している
もう1つの要因が、まさにこの乗り心地なのだ。

 つまり、
ただ静かなだけでは高級サルーン的な
雰囲気などは味わえない。
その静粛性に共に、乗り心地のなめらかさや
穏やかさが伴ってこそ、そういった雰囲気が
味わえるわけで、このクルマの乗り心地には
それを感じさせるだけのものがある、
というわけだ。


 でも、かと言って、
決してフワフワしたり、揺れの収束が遅かったり
などということはない。

 路面の変化に足がしっかり追従しており、
サスペンションのストロークも深すぎないため、
スポーティーな走行をさせようとした場合でも
対応できるセッティングになっている。


 つまり、アクセルワークというか、
走らせ方によってコンフォートな雰囲気も
スポーティーな雰囲気も、両方を楽しめる、
そんな乗り心地が実現されているのだ。
この乗り心地は守備範囲広いね!(^^)

 しっかりした足回りを装備しながらも、
メルセデスやBMWにおける同クラスの
現行車種と競合しない、
アウディ独自の走りの味わいを
作り込めていると表現しても
差し支えないだろう。


 ハンドリングも違和感なく、
日常使いで扱いやすい特性だ。
路面からのインフォメーションも
適度にステアリングに伝えてくる。

 ただ、普段キャラの濃い特性の
BMW 420iグランクーペ Mスポーツに
乗っている俺様からすると、
少々キャラが薄い気がしたことは否めない。

 しかし、そんな特性もまた、
コンフォートとスポーティーの両立を
ハイレベルな領域で実現するうえでは、
適切なところを突いているように思う。


 その他、あえて重箱の隅をつつくとすれば、
速度域によっては荒れた路面を通過した際の
車体の上下動が若干大きめに感じる場面もある。

 まぁアクティブサスペンションではないので、
それはまぁ当り前というか、仕方のない部分だ。

 振幅感応型ダンパーをうまく使えば
さらに良く出来る余地はあるかもしれないが、
ホンダ ヴェゼルの例を見てもわかるように
あれはあれでセッティングが難しそうで、
ヘタすりゃ余計に乗り心地が悪くなるから、
ここまで良く仕上がっているなら
このままでいいと思う。

 ハイレベルかつ守備範囲が広いものの、
明確でわかりやすいスポーティーさや、
あからさまなコンフォートライドを
求める人には向かないと言えるが、
そもそもそんな人はこのモデルを選ばないはず。

 このクルマのキャラクターを考えれば、
この乗り心地はまさに絶妙と言っていいだろう。


居住性・・・★★★☆☆


 スペース的には充分。

 運転席を自分のドラポジに合わせた状態で、
後席のヒザ周りには拳を縦に1個分以上の
余裕があった。


 後席の頭上の余裕については、
ルーフと頭の間にかろうじて手のひらが
入る程度の余裕しかなかった。

 なので、
このクルマがもしセダンだとすれば
誉められた頭上空間とは言えない。

 ただ、
「スポーツバック」という流麗なフォルムを
与えられたハッチバックであることを考えれば、
これだけ余裕があれば充分と言うべきだろう。

 タイプ的にはライバル車となる、
BMW 4シリーズ グランクーペと比較すれば、
新型A5スポーツバックのほうが
明確に後席の頭上には余裕がある。


 しかし、
後席の頭上の余裕が確保されている割には、
後席のヘッドレストのデフォルトの位置は
けっこう低めだ。
せっかく頭上の空間に気を配ったのなら、
ヘッドレストの位置も、もう少し高めに
セットしてもらいたかった。

 その点に関しては、
BMW 4シリーズ グランクーペのほうが
まだちょっとマシかな、と。


 パーシャルレザーのスポーツシートの
座り心地は、まぁ悪くないね。

 特に感動するほどの新鮮な感じが
あるわけではないのだが、
自然なホールド感があり、
これまたコンフォートさとスポーティーさを
両立するうえで、いい意味でやり過ぎていない、
バランスのいいシートだ。


静粛性・・・★★★★★


 これは素晴らしいね!

 新型A4に試乗した時には多少気になった
ロードノイズについても、
今回の新型A5スポーツバックでは
ほとんど気にならなかった。
A4よりも遮音に力を入れているのだろうか?
まぁそのへんはよく知らないが。

 タイヤもコンフォートタイヤではなく、
ブリヂストンが誇るスポーツタイヤ、
ポテンザを履いている。
決して静粛性を第一に考えたタイヤ設定ではない。
にもかかわらずこの静粛性、大したものだ。


 余裕のある動力性能のおかげもあり、
ゆったり走らせている限り
エンジン音もほどんど聞こえない。

 そのため、
まるで高級サルーンのような
雰囲気を味わうことができる、
そんなレベルの静粛性だ。

 ただ、
そこであえて残念な部分を挙げるとすれば、
高級サルーンのような「重厚」な雰囲気までは
表現できていない。

 重厚な雰囲気を出すためにには、
どうしてもそれなりにどっしりとした
車重が効いてくる部分もあるため、
軽量化が求められる最近のクルマ、
ましてやA5スポーツバックのクラスでは、
なかなか表現しづらい現実がある。(-_-)


 しかーーーし!!

ひとたびアクセルをグッと踏み込めば、
そんな「重厚感」の物足りなさが一転、
極めて重厚なエンジンサウンドを響かせる!

 それでいてトゲの無いなめらかなサウンド!
とても4気筒エンジンとは思えない!

 新型A4のFFモデルに試乗した時も
エンジンサウンドの重厚感には感心したが、
こいつはさらにその上をいっている。
このサウンドは素晴らしいね!(^o^)


 というわけで、
コンフォート走行時には物足りなく感じる重厚感も、
スポーティー走行時にそのエンジン音で
重厚感を感じさせてくれる。

 その走り方しだいで、
明確に2つのキャラを味わうことができる、
そんな幅広いドライビングプレジャーが
新型A5スポーツバックでは非常にわかりやすく
実現されているというわけだ。

 ただ、
ある程度グッと踏み込んで回転数を
上げてやらないとそのサウンドを
聴くことができないため、
なかなか都会の街乗りではこのサウンドを
堪能できそうもない。

 マツダ アクセラの1.5リッターモデルみたいに
動力性能が低ければ、都会の街乗りでも
ガンガンにアクセルを踏み込むチャンスが
普通にいくらでもあるので、
エンジンサウンドを楽しみやすいのだが、
このクルマの場合トルクがかなり強力なだけに、
街中ではあまりアクセルを踏み込めないのは
良いのか悪いのか、ちょっと勿体ない気が。。。(^^;


内装質感・・・★★★☆☆


 まず最初に、
今回試乗した車両には、オプションの
「S lineパッケージ」が装備されていたので、
内装は標準仕様とは異なる仕様に
なっていたことをお伝えしておく。

・標準装備のパネル
audi_a5_sportback_std_panel.jpg


・今回試乗した「S lineパッケージ」装備車のパネル
audi_a5_sportback_opt_panel.jpg


 まぁどちらにせよ、
パネルの質感は大したことない。(^o^)

 ダッシュボードは当然ソフトパッドで、
ドア内張りなど、基本的なところは
それなりの質感には仕上げてある。

 多少グレードアップされている箇所も
あるのかもしれないが、俺様が見た限り、
全体的な質感としては新型A4と大差ない。
(参考)
【試乗記】 アウディ A4 2.0 TFSI


 スイッチ類も相変わらずで、
操作感はよろしくない。

 ただ、ウインカーレーバーの操作感が、
新型A4より多少マシになった気がしたのは、
俺様が慣れたからなのか個体差なのか。(^o^;


 そんなわけで、
新型A5スポーツバックに関しては、
内装で注目すべきポイントは全く無い。
新型A4同様、車両価格から考えれば
正直、ショボい内装と言うしかない。


装備・・・★★★★☆


 ここでも最初に言っておくが、
今回の試乗車は「S lineパッケージ」を
装備していたため、
マトリクスLEDヘッドライトが装備されていたが、
それはここでの装備の評価には含めず、
あくまでも標準仕様での装備の評価を
させて頂くことにする。

 ということであれば、
これまた新型A4と同様、
かろうじて4つ★といったところ。

 安全装備に関しても新型A4と同様で、
俺様が求めている一番肝心の
後方およびサイドへの安全支援、

 ・アウディ サイドアシスト
 ・アウディ プレセンスリヤ

が、いまだにオプション扱いだ。


 ヘッドライトも、まだまだ引っ張るバイキセノン。
LEDは意地でもオプションで買わせる方針だ。


 最新のカタログを見る限り、
バーチャルコックピットは今では
単独で付けられるようになったのかな?
そうだとしてもオプションはオプションだ。
ここでの評価には含まれない。


 もうちょっと何か、新型A4と比べて、
装備的に明確なプラスの部分が
欲しかった気もするのだが、
このへんはBMWで言えば
3シリーズと4シリーズが装備的には
ほとんど変わらないのと同じことなのだろう。
(参考)
【試乗記】 アウディ A4 2.0 TFSI


 まぁそんなわけで、
新型A5スポーツバックに関しては、
内装と同様、装備の面でも特に
注目すべきポイントはない。


カーステ音質・・・★★☆☆☆


 いつも使っている音質チェック用の
CDを再生してみたのだが。。。

 残念!

 新型A4の標準装備のオーディオと
まったく同じ音がする。(^o^;


 再生した瞬間に誰もが感じるだろう。
明らかに高音がヒス気味でチャチぃ音だ。


 このオーディオの評価については、
新型A4ですでに評価済みであり、
今回聴いた音についても同様の感想なので、
そちらをご覧頂きたい。
(参考)
【試乗記】 アウディ A4 2.0 TFSI


総評・・・★★☆☆☆


 うーーーん、、、惜しい!!

 静粛性の高さ、重厚なエンジンサウンド、
絶妙とも言える中性的な乗り心地、
鋭いトルクの立ち上がりが魅力の動力性能、
いずれも非常に素晴らしい出来栄え!

 ではあるが、
質感、装備でのA4との差別化が
あまり感じられない、いや、
全くと言っていいほど感じられない。(-_-)


 中でも、個人的には、
オーディオの音までが新型A4の
生き写しだったのが残念だ。

 せっかく静粛性はA4よりも
さらにいい感じなのだから、
そこで生きるオーディオの音質にも
もう少し気を配って欲しかった。(-_-)

 オプションのバング&オルフセンの
オーディオを付ければ音質の問題は解決されるが、
A5スポーツバックほどの価格帯のクルマであれば、
標準でもせめて3つ★評価が付けられるレベルの
オーディオを装備してほしいものだ。


 いや、わかってる、
アウディがこのクルマで力を入れた部分は、
内装の見てくれだとか
走りと関係ない装備だとか
オーディオだとか、
そんな表面的なところではなく、
クルマの本質的な部分なのだろう。

 それはわかるのだが、
やっぱり価格を見てしまうと、
「もうちょっと頑張れませんか?」
と言いたくなってしまうのが正直な気持ちだ。

 まぁアウディにしてみれば、

「たかが700万円前後程度のクルマに
 そこまで求めてくるような
 貧乏くさい連中には用は無い」

ということなのかもしれないが。(^_^;


 んなわけで、
確かにその走りは非常に魅力的。
ただ、総合的に見たとき、
A4より高額な価格設定でもあり
やはり価格とのバランスにおいて
厳しい評価を付けざるを得ない。

 俺様が買うとしたら
少なくともオーディオはオプションが必須となり、
さらに価格が高くなってしまうことも考えると、
2つ★評価といったところだ。(-_-)


 後発で発売されるFFモデルのグレード、
「2.0 TFSI sport」だったら、
車両価格が約80万円ほど安くなるので
3つ★ぐらいは付けられるかもしれない。

 が、
FFモデルは動力性能がクワトロより
スペックで明確に劣るため、
あのトルクの立ち上がりの鋭さは
得られないだろうし。。。(^_^;


 外車は悩ましいね。
魅力的な部分はスゴく魅力的なんだけど、
価格がどうしても割高なだけに。(^o^;




************************
30代以上のサラリーマンの方へ。
俺様は動き出しました。あなたもそろそろ。(-_-)
 → クルマが好きだから、そろそろ人生の軌道修正
************************

★目次リンク
  → 試乗記の目次


コメント
非公開コメント

No title

> 中でも、個人的には、オーディオの音までが新型A4の生き写しだったのが残念だ。

最近の欧州車は、価格帯による差をつけない様になっていますよね。VWなんかはその代表、日本だとマツダなんかも。

この戦略は、低価格帯でも高性能を実感できる一方、高価格帯を買うメリットが薄くなっちゃいますね。

2017-06-10 08:58 | from -

Re: No title

辛口系男子(管理人)です。

> 最近の欧州車は、
> 価格帯による差をつけない様に
> なっていますよね。
> VWなんかはその代表、
> 日本だとマツダなんかも。

 まぁ特にA5の場合は
A4のクーペ版という立ち位置ゆえに、
その傾向があるのは当り前
ということなのかもしれませんけどね。


> この戦略は、
> 低価格帯でも高性能を実感できる一方、
> 高価格帯を買うメリットが
> 薄くなっちゃいますね。

 そうですね。
やっぱり上位モデルであれば、
下位モデルとのわかりやすい差別化を
求めたくなるのがオーナー心理だと
思いますしね。(^^;

2017-06-11 10:45 | from 辛口系男子(管理人) | Edit

No title

国産はアクアかノートイーパワーが最高ですね。

2017-06-11 21:51 | from アクア

トラックバック

http://karakuchikei.blog.fc2.com/tb.php/173-d9df61bd