新型カムリのデザインはかっこいいのか?
トヨタの新型カムリ。

俺様はすでに試乗も終え、
新型カムリの出来栄えに対する評価は
先にアップした試乗記で述べた通りだが、
デザインについては言及していなかった。
はたして、
新型カムリのデザインは
かっこいいのか?
今回の記事では、
新型カムリのデザインについて、
俺様が思うところを書かせて頂こうと思う。
●関連記事
・【試乗記】 トヨタ カムリ G
「BEAUTIFUL MONSTER」?
新型カムリのキャッチコピーを
ご存知だろうか?
キャッチコピーは
「BEAUTIFUL MONSTER」。

読めない人いないよね、
もう一度言いますよ、
「ビューティフル モンスター」。
「ビューティフル」ですよ、
ビューティフル。 (^^;
このキャッチコピーを見た瞬間、
悪いけどクスッと笑ってしまった。(^o^;
いや、
新型カムリがかっこいいとか悪いとか、
ビューティフルなのかどうかとか、
そういう話はまず置いとこう。
単純に、
俺様が「カムリ」と聞いた時、
頭に浮かぶイメージと言えば、
おっさんのクルマ
というイメージ。
別に悪い意味じゃないよ。
基本、俺様が好きなクルマって
おっさんグルマばっかりだし。
それどころか、
俺様の「憧れのクルマ」の筆頭は、
昭和のおっさんの多くが
「いつかは」所有したいと憧れた、
あの「クラウン」だし。(^o^)
でもさ、
およそ「ビューティフル」とは
イメージがリンクしないというか、
むしろ対極のイメージにある
「おっさん」に対して、
ビューティフルというキャッチコピーを
与えているところが笑えるのだ。(^o^)
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かっこよく進化した、新型カムリ
まず最初にこれだけは言っておこう。
新型カムリのデザイン、
先代と比べれば良くなった
と、俺様は思う。(^^)
ただし、
「ビューティフル」
とまでは思わないが。(^o^;
先代はちょっとボテッとした感じの、
まさに「おっさんセダン」の
王道的なフォルムだった。
先代カムリの最終型

まぁ嫌いというほどじゃないけど、
少なくともデザインに魅力を
感じるようなクルマではないな、
という感じだったかと。(^^;
そして今回の新型カムリ。

まぁ画像だと微妙なアングルの違いとか、
撮り方ひとつで雰囲気が変わるだけに
あまり細かいことは言えないのだが、
パッと見、
全体的に立派になったというか、
随所の押し出し感が強くなった、
そんな感じ。
その印象の違いは、
車体サイズからも読み取れる。
先代カムリ・・・4850×1825×1470
新型カムリ・・・4885×1840×1445
新型のほうが、いわゆる、
ロー&ワイド、なフォルムだ。
新型は全長も長くなって、
先代より伸びやかさが
感じられるデザインになった。
低くなって長くなってるので、
余計に伸びやかに感じるわけだ。

ま、要するに新型カムリは、
かっこよくなる方向に進化した
と思うわけだ。(^_^)
ここで「かっこいい」と
言い切ってしまわないところが、
俺様的な表現で申し訳ないが。(^o^;
新型カムリのデザイン、ここが×!
ここでも最初に言っておくが、
「ここが×」というのは
単に俺様の好みに合わない
ということであって、
一般的に「×」なデザイン
というわけではない。
デザインの良し悪しなんて、
人の好みによって評価が割れるものだ
ということをご理解頂いたうえで、
以下お読み頂きたい。
では、
俺様が「×」だと思う箇所を
以下で述べていこうと思う。
× その1:フロント ロアグリル
新型カムリのデザインを見て
真っ先に目につくのが、
大袈裟すぎると感じざるをえない
フロントのロアグリルだろう。
いや、厳密に言えば、
先代の時点でその布石はあった。
先代カムリ(初期型)

先代カムリ(最終型)

ご覧の通り、
先代カムリの最終型のロアグリルは、
デビュー当初と比べれば
格段に大きくなっている。
そして新型カムリになって、
さらに大型化したわけだ。

クラウン アスリートの稲妻グリルを
初めて見た時ほどのインパクトではないが、
グリルにインパクトを持たせている点で
方向性としては近いものを感じる。
もっと違うやり方の斬新さで
勝負できないものだろうか?
デザインが良い悪いという以前に、
グリルのデザインを派手にして
誤魔化してるだけのように感じてしまう。
悪く言うと、手抜き、みたいな。(^^;
そういう意味では、
まぁ新型カムリとは関係ない話だが、
先に発売されて人気を博している
C-HRのデザインは素晴らしいと思う。
C-HRのデザインは攻めているし、
随所が丁寧にデザインされていると
感じるからだ。
その点、新型カムリのデザインは、
「とりあえずグリルを派手にしとけ」
みたいな、なんかやっつけな感じを
受けてしまうのだ。(^^;
まぁでも、百歩譲って、
見た目に「かっこいい!」と思えるなら
それはそれでアリなんだろうけど、
俺様には新型カムリの
フロント ロアグリルは、
かっこいいと思えない。(-_-)
× その2:Cピラー
まずはCピラー部分の画像を
ご覧頂きたい。

Cピラーの途中部分に
ラインが入ってるのだが、、、
この部分ね。

この行き場を失っているラインが
どうも浮いて見えてしまう。
せっかくボディサイドのラインには
流れがあってキレイに見せているのに、
このCピラーの不自然なラインが
邪魔をしているように感じる。
かと言って、単純に
このラインを無くしただけだと
何となくリヤがボテッとしてしまい、
重苦しい感じになりそうな気もするし。。。
なので、
もうちょっとリヤドアの窓から
Cピラー、リヤフェンダーの形状を
工夫するなりして、Cピラーのラインと
キレイにつながる「流れのあるデザイン」
にできなかったのだろうか?

とにかく、
そこがもうちょっと上手く処理できれば、
よりスタイリッシュでよりシャープで
「ビューティフル」なサイドビューに
なっただろうと思うだけに残念だ。
とりあえずブラックはイケる!
以上、
「ここが×」は、たったの2つ。
意外と致命的なデザインの欠点が少ない
今回の新型カムリ。
とはいえ、正直、
事前に画像で見ていた限りでは、
まぁCピラー付近のデザインはともかく、
あのフロント ロアグリルはちょっと
受け入れられないかも、と思っていた。
しかし、冒頭でも述べた通り、
すでに俺様は新型カムリへの試乗を
終えている。
(参考)
【試乗記】 トヨタ カムリ G
試乗済みということは、
当然ながら「実車」も見た、
ということだ。
というわけで、
実車を見た感想を言わせて頂くと、
とりあえずボディカラーが
「ブラック」だったら
意外とイケる!
ということ。
あの大袈裟なフロント ロアグリルね、
ボディーカラーがブラックの場合、
意外と溶け込むというか、
悪くないんですよ、これが。
画像で見るほどには目立たない。(^o^)
一方、
試乗車ではなく、展示車のほうで
ボディーカラーが「ホワイト」の
車両も見たのだが、「ホワイト」の場合、
なんかやっぱりあの大袈裟なロアグリルが
やたら目立って見えてしまう感じで、
「これは無いな」と思ってしまった。
同じデザインでも
ボディカラーが変わるだけで、
随分と見え方が変わるモンだと思った。
てなわけで、
俺様が買うとしたら
ブラック一択やね。 (^_^)
えっ?
実車の写真は
撮ってないのかって?
撮ってないです。 (^o^;
俺様、写真撮るのヘタなんで。
たとえ撮ったとしても
良さが伝わるような写真は
俺様には撮れないのだ。(^o^;
肉眼で見たイメージのまま撮れる
というなら撮る意味もあるのだが、
俺様の場合、
撮った写真を帰ってから見てみると、
「いやぁ~、
こんなんじゃなかったんやけど・・・」
となるので、
撮る意味すらないのだ。(^o^;
で、結論は?
ここまで、
新型カムリは先代より良くなったね、
でも良くない部分もあるね、
という話を書いてきたわけだが、
この記事のタイトルは、
「新型カムリのデザインはかっこいいのか?」
である。
ここで結論を言おう。
新型カムリ、率直に言って、
かっこいい
です。
ただし、ブラック限定、です。 (^^)
「率直に言って」というのは、
細かいことは抜きにして、
とにかく実車をパッと見た時の印象を
ストレートに言うと、という意味だ。
ボディカラーがブラックだと、
ワイド&ローでどっしりとした雰囲気に、
あの大袈裟なロアグリルが
なぜかほど良いインパクトを持って
デザインに溶け込み、
まるで高級車のような雰囲気を
醸し出している、そんな感じ。
ただ唯一、
フロントの真正面から見た場合は
正直「顔」がイマイチだ。
真正面になると、
やはりあの大袈裟なロアグリルの
存在感がムダに大きすぎる。(^_^;

そんなわけで、
まだ洗練の余地を残す
新型カムリのデザインだが、
先代までは、
「カムリみたいなおっさんグルマ
いらねーよ!」
と思っていた人たちを
「ん?!」と振り向かせるぐらいの
デザインにはなったのではないだろうか?
守備範囲を広げた世界戦略車、新型カムリ
先代よりかっこよくなり、
居住性も犠牲になっていない。
ハイブリッドなのにトランクも広い。
単に実用性重視でなく、
デザインでも訴求できるレベルになり、
新型カムリは先代よりも確実に
守備範囲を広げたと言えるだろう。
しかし、、、、、
今後のセダン市場を考えた時、
新型カムリの守備範囲は
はたしてどこまで広がりを見せるか、
そこは正直ビミョーな気もする。
まだ公式な発表はされていないが、
「マークX」が廃止になる
というこれまでの噂話が
どうやら現実となるようだ。
新型カムリがマークXの顧客の
受け皿になれるのかどうかと考えた時、
デザインがいくら良くなったところで、
・ボディサイズがデカすぎる
・駆動方式がFF
という点で、どうしても受け皿には
なり切れない部分もある。
なので、
マークXの顧客にしてみれば、
「新型カムリに行くぐらいなら、
もうチョイ頑張ってクラウンに行く」
という人が多いのではないか、と。
元々のヒエラルキーの序列から言っても、
それが自然な移行でもあるしね。(^^;
じゃあ守備範囲を広げた新型カムリは、
どんな顧客の受け皿になり得るのか?
SAIも廃止になるという話なので、
同じハイブリッドということもあり
SAIの顧客の受け皿にはなれるだろう。
でも、
SAIってそもそもそんなに売れてないし、
受け皿になったところで
販売台数に目に見えるほどの
影響は無いと思われる。
となると、
他社のセダンの顧客を
奪うしかないのか?
でも、他社のセダンなんて、
それこそほとんど売れてない。
売れてないところから
いくらか顧客を奪ったところで、
たかがしれている。
かと言って、
外車セダンの顧客を奪うには、
ブランドイメージとネームバリューが
まったくもって足りないだろう。
つまり、
守備範囲を広げた新型カムリが、
その「広げた守備範囲」を販売台数に
反映させるためには、
新たなセダンファン
をゲットするしか
ないような気がするのだ。
トヨタが新型カムリの発表会で、
「セダンの復権」

というキーワードを掲げたのは、
セダンを見捨てた人たちを
もう一度振り向かせる、
もしくは、新たな購入者層に、
「セダンっていいよね!」
と思わせる必要がある、ということが
分かっているからなのかもしれない。
今回は
新型カムリのデザインについて
長々と書かせて頂いたが、
俺様の次期愛車候補の1つとしても、
日本のセダン市場の動向を見る上でも、
今後注目の1台と言えるだろう。
★重要なお知らせ!
当ブログは2018.9.30をもちまして、
「新・辛口クルマ批評」に移転しました。
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★庶民の方々へ忠告!
クルマの乗り替えを検討している方へ。
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つくことはザラにあります!
ディーラーの言い値で
下取りに出したりしたら、
それこそ数十万円単位の損
をすることになりかねません。
買取店の一括査定で
最も高い値段をつけた業者に売れば、
買い替え候補のクルマだって
ワンランク上のグレードが
狙えるかもしれませんよ!
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★目次リンク
→ 試乗記の目次
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30代以上のサラリーマンの方へ。
俺様は動き出しました。あなたもそろそろ。(-_-)
→ クルマが好きだから、そろそろ人生の軌道修正
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