【試乗動画】 BMW 420i グランクーペ M Sport
2016-01-05|【BMW】

試乗車の概要
年式 | 2015年式 |
走行距離 | 1970km |
車名 | 4シリーズ グランクーペ |
グレード | 420i グランクーペ M Sport |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 8速AT |
型式 | DBA‐4A20 |
排気量 | 2.0リッター(ターボ) |
最高出力 | 184ps/5000rpm |
最大トルク | 27.5kgf・m/1250-4500rpm |
車両重量 | 1610kg |
2014年6月に発売されたBMWの新たなモデル、
4シリーズ グランクーペについて試乗動画を撮影し、
動画内でインプレッションをコメントした。
以下にその動画を公開する。
試乗インプレッション
定番試乗コース編
スポーティーな性格が与えられたモデルで、
かつ、「Mスポーツサスペンション」が
装備されているということで、
乗り心地は固めの印象。
サスペンションのストローク感が少なく、
荒れた路面では上下に揺さぶられる感じ。
ただ、突き上げのショックは丸められており、
路面変化に対して高い追従性が確保されている。
荒れた路面を走行時のステアリング操作にも
ダイレクト感のある反応を示すとともに、
ステアリングに伝わるインフォメーションも濃厚。
なので、クルマの性格を考えるとこれはこれで、
なかなか良く出来た足回りと思える。
動力性能は、急坂でも不足感のない加速が
出来るだけの性能があり、問題ない。
ただし、アクセルを踏み込んだときの
レスポンスはNAエンジンと比べると
多少劣るということもあり、
パンチの効いた急加速が出来るほどの
性能ではない。
静粛性に関しては、
エンジン音は抑えられているものの、
ロードノイズが少々大きめに感じられる。
また、巡航時にエンジンの回転数が
1000回転ぐらいまで落ちてきた状態で、
ビミョーな加速をさせようとした時に
「こもり音」が発生するのは残念なところ。
エンジン音の重厚感は物足りないが、
音質的にがさつではないし、
質感としては悪くはないと言える。
山道編
街中での走行で見せる、路面に張り付いて
意のままにキビキビと走る印象とは異なり、
山道で少し攻め気味にコーナーを曲がると
意外と早い段階でフロントが外に流れ始める。
いわゆる、アンダーステアの傾向が強い特性
といった感じ。
よって、コーナーでイメージよりも軌道が
外にふくらむため、修正舵を加えることになり、
コーナリング中のステアリング操作量が
多くなりがち。特にタイトコーナーでは。
そのため、コーナーを抜けるタイミングと、
ステアリングを戻すタイミングを合わせるのが
少し難しい。
コーナリング中のステアリングへの
インフォメーションからして、
純正タイヤのグリップ力にも少々疑問が。
一応、コンチネンタルの
「ContiSportContact 5」
という高性能スポーツタイヤなのだが、
意外と粘りが無い感じがする。
(コーナリングでのグリップ力を
売り文句にするぐらいのタイヤなので、
車両側の特性が強く影響してるのかも
しれないが)
リヤの安定感はハンパないので、
サーキットのようなところなら
安心して思いっきり攻め込める特性だが、
狭い山道などの公道をオンザレールで
トレースする必要がある日常の使用では、
あまり攻め込めない特性だと思う。
内装編
最低限求められる質感は備えているが、
価格から考えればチャチな印象は否めない。
インパネのデザインにも3シリーズとの
明確な差は少なく、先進性も感じられない。
シフト周りのプラスチッキーな素材感も
残念なところで、もう少し加飾を考えて
欲しかったところだ。
あらためて、BMWの内装はショボいなぁと
痛感させられる。
まぁ内装で選ぶクルマではないので、
許せないほどではないのだが。
最も驚愕したのはドリンクホルダーのフタ。
取り外し式のフタで、しかも収納する場所が
グローブボックスの中のネットという、
驚くばかりの利便性の悪さ。
そんなガッカリな部分が多い一方、
フロントドアの開閉の感触は最高!
特に、シートに座って車内からドアを
閉めたときの感触が実に素晴らしい!
このドア開閉の感触の良さは、
新型7シリーズをも凌ぐ質感だと思う。
後席スペースは、ヒザ周りは充分に広いが、
頭上のスペースはほとんど余裕が無い。
ただ、ベースが「クーペ」であることを考えれば、
思ったよりも広い後席だとも言えるだろう。
総評・・・★★★☆☆
街中を普通に走らせているだけでも楽しいクルマ。
ステアリング操作に対するクルマの反応が素直で、
ハンドルを切った時の動き、切り戻した時の動きに
ムダがなく、キビキビとした動きが気持ちいい。
そして、動力性能にも不足感はない。
パンチのある刺激的な加速を求める人には
物足りない性能であることは確かだが、
急坂でもストレスを感じないレベルの
加速をしてくれる。
一方で、
山道などを攻め気味に走らせると、
意外とフロントに粘りがなく、
思ったよりも早く外に流れ始めるため、
峠で楽しめるようなクルマとは
ちょっと違うのかな、という感じ。
山道を攻めたい人は、
同じ420iでも四駆の「xDrive」を
選択すると良いかもしれない。
まぁ俺様自身が実際に「xDrive」に乗って
山道を攻めたわけではないので、
確実なことは言えないが。
(xDriveは、オーバーステアや
アンダーステアなどの兆候を察知すると、
前後の駆動トルクを可変配分して
オーバー/アンダーステアを
抑制してくれるらしい)
内装は言わずもがなのショボさなので、
そのスタイリングの美しさと、
街中をキビキビかつ優雅に走らせる
日常の走行シーンにこそ、
このクルマの良さがあると思う。
いろんな面を総合的に見たとき、
車両価格が割高であることは確かだと思うが、
個性的な魅力を持つクルマだけに、
そこに価値を感じられるかどうかで
評価は大きく分かれるだろう。
★重要なお知らせ!
当ブログは2018.9.30をもちまして、
「新・辛口クルマ批評」に移転しました。
-------------------------
★庶民の方々へ忠告!
クルマの乗り替えを検討している方へ。
もしあなたにとって、
数十万円というお金が
小さなお金ではないのなら、
ディーラーの下取りに出す前に
必ず買取店の一括査定を
実行して下さい。
俺様も利用している無料一括査定サービス
俺様の経験上、業者によって
査定額に数十万円の差が
つくことはザラにあります!
ディーラーの言い値で
下取りに出したりしたら、
それこそ数十万円単位の損
をすることになりかねません。
買取店の一括査定で
最も高い値段をつけた業者に売れば、
買い替え候補のクルマだって
ワンランク上のグレードが
狙えるかもしれませんよ!
-------------------------
★目次リンク
→ 試乗記の目次
************************
30代以上のサラリーマンの方へ。
俺様は動き出しました。あなたもそろそろ。(-_-)
→ クルマが好きだから、そろそろ人生の軌道修正
************************
- No Tag